2021年06月23日
神奈川県大規模災害対策士業連絡協議会
本ページをご覧のみなさま
司法書士の福井です。
前回の記事で、私が神奈川県司法書士会の理事に再任されたことをお知らせいたしましたが、この度、私が担当する神奈川県司法書士会の事業である関係他士業との交流事業の一つ「神奈川県大規模災害対策士業連絡協議会」という会議に参加してまいりましたので、簡単にご報告いたします。
この「神奈川県大規模災害対策士業連絡協議会」とは、専ら神奈川県内で大規模な災害が発生した際の被災者の方々が抱える不安や悩みを解消するため必要に応じた相談対応を迅速にとることを主な目的として、弁護士、司法書士をはじめとする神奈川県内の各「士業」の肩書のある専門家が有事に備えて定期的に会合を持ち、連絡関係を円滑にしておくことを目的とした団体です。
今回は、令和3年度の第1回目の会合であり、また神奈川県司法書士会としては、私を含めて3名の役員が出席をしましたが、全員初参加という状況の中、およそ30名弱の神奈川県内の「士業」の方々と自己紹介のあいさつを交わし会議がスタートしました。
参加者の中には、士業以外のオブザーバーとして神奈川県の担当職員や独立行政法人の職員の方もおり、やはり事業の性質上、行政機関との連絡関係は必要不可欠ですから当然ではあるのですが、この協議会自体は、平成16年に神奈川県弁護士会(当時は横浜弁護士会)が設立の発起人であったということで、位置づけとしては、あくまで任意団体ということになりますが、その活動趣旨に賛同した各士業が集まることで外部的な信頼を得て、平成22年には神奈川県と大規模災害発生時における相談業務に関する協定を締結するに至ったということです。
これだけの設立経緯と聞くと、さぞかし厳粛な会議になるのではないかと少し緊張をしていましたが、議長である弁護士会の担当者の話しぶりはとても気さくで、会議全体の雰囲気は思いのほか和やかで、進行自体もとてもスムーズであり、各士業の方も参加しやすい環境づくりがされていると関心をしてしまいました。
私個人としても、もともと面識のある他士業の方も何人か参加されており、与えられた発言の機会でも思いのほか緊張感なく話すことが出来ました。
実際の活動状況としては、おととしの相模原市内での台風による大規模な土砂災害発生時に、この協議会で相談対応する関係士業の派遣手配をして、相模原市から大変感謝をされたということでした。
それ以外の活動は定期的な情報交換のための会議が中心であるとのことですが、コロナ禍の前までは、会議の後は懇親会が実施されており、そこでのざっくばらんな懇談が各士業間の交流を深めて、信頼関係の構築にも役立っていたということです。会議の終盤には、はやく懇親会を実施したいという声がいくつか上がったのもうなずけました。
各士業が連携をして災害発生時に迅速に対応ができる組織があることを今回初めて知りましたが、遅まきながら私も担当者として加わることになりましたので、有事発生に備えた日ごろからの連絡関係構築のため、この協議会への帰属意識を高めていきたいと思った次第です。