これまでの歩み
理想と現実のギャップの狭間で…
清水は、お客様がどのようなことに困っているのかを知ることが一番だと思い、司法書士会や区役所などが主催する無料相談会の相談員を積極的に引き受けました。 そこでは、当時、社会問題化していた借金やヤミ金問題の相談が多数寄せられました。 清水は正義感からヤミ金の暴力的な取り立てや嫌がらせなどのトラブルに真正面から対決を挑みましたが、法律論だけを振りかざして対応しようとすると、かえって依頼者の不利益につながってしまう危険性を感じました。 |
司法書士が間に入ることで、依頼者本人だけではなく会社や家族に蜂の巣をつつくような執拗な嫌がらせが集中し、会社での立場が悪くなって退職を勧告されたり、家族仲が悪くなるような状態に追い込まれそうになりました。
このような経験を通して、相談者が抱えている課題の中から法的課題だけを取り出して法律論だけで解決しようとするとうまくいかない現実を思い知りました。
また、会社経営者からの相談では、豊富な社会経験をもつ相談者の雰囲気にのまれ、緊張のあまり満足できるアドバイスもできず不甲斐なさを感じました。
経営者の方に最良のアドバイスをするためには、税務、労務、許認可など他分野の知識、に加え様々な業界における慣習や風土、社会や消費者心理の変化などをキャッチアップできるような対応力が必要なことを痛感しました。
このような経験を通して、相談者が抱えている課題の中から法的課題だけを取り出して法律論だけで解決しようとするとうまくいかない現実を思い知りました。
また、会社経営者からの相談では、豊富な社会経験をもつ相談者の雰囲気にのまれ、緊張のあまり満足できるアドバイスもできず不甲斐なさを感じました。
経営者の方に最良のアドバイスをするためには、税務、労務、許認可など他分野の知識、に加え様々な業界における慣習や風土、社会や消費者心理の変化などをキャッチアップできるような対応力が必要なことを痛感しました。
聞いて安心、心が軽くなる・ホッとできる事務所を目指して
当時の司法書士業界は銀行や不動産業に関わる登記業務がメインでしたが、当事務所は地域の方が困った時にすぐに相談できて頼りにされる身近な街の法律家を志しました。 きっかけは、開業前の修行時代に各種無料相談会で一般の方から多数の相談をお引き受けした経験からです。一般の方にとって士業へ相談するというのは非常に敷居が高いようで、こんなことを相談していいのだろうかという迷いや、家庭のなかのことをあれこれ話をすることへのためらいがあるようでした。 |
そのような方たちに、何かあったときに気軽に相談できる司法書士が身近にいるという安心感を提供することで、問題や不安から解放され、毎日充実したイキイキライフを送っていただけることを目指しました。
高齢社会の一端を支える事務所を目指して
認知症や精神障害により被害者意識がなかったり、意思疎通が困難なため自分から声をあげることのできない人たちが抱えている問題の大きさを痛感し、司法書士としてできる限りのサポートをしたいという一心で、2000年に開始された「成年後見制度」を活用し後見人として活動し始めました。 |
その当時から大切にしているのは、行政や福祉関係者と共にご本人の元を訪問し、本人の話をじっくり伺うことです。
法律論だけで解決しようとするとうまくいかないという多重債務の方を支援したときの自身の経験から、生活歴や家族関係など生活全体に目配りをするようにしています。
本人や関係者から丁寧に聞き取りをすると、実は別のところに核心的な問題があることを発見するときもあります。
本人の想いを軽視し常に正攻法で解決策だけを考えたり、解決を急ぎするがあまり手順を間違えると、本人との信頼関係や周囲の人間関係が壊れてしまう場合があります。
このようなことから、行政・福祉関係者と綿密な連携のもと絡まった糸を丁寧に解きほぐすように丹念にかかわりを続けていく根気強さが求められると感じています。
福祉の分野で当たり前として行われている「アウトリーチ」や「ソーシャルワーク」の考え方を、司法も今でこそ取り入れ福祉関係者と連携を強化し役割分担のもとに問題解決を行うという「司法ソーシャルワーク」という考え方が法テラス(国が設立した法的トラブル解決の総合案内所)の弁護士などを中心に広がりつつありますが、開業当初より、当たり前のように司法ソーシャルワーク手法を実践していたのだなと自負しています。
法律論だけで解決しようとするとうまくいかないという多重債務の方を支援したときの自身の経験から、生活歴や家族関係など生活全体に目配りをするようにしています。
本人や関係者から丁寧に聞き取りをすると、実は別のところに核心的な問題があることを発見するときもあります。
本人の想いを軽視し常に正攻法で解決策だけを考えたり、解決を急ぎするがあまり手順を間違えると、本人との信頼関係や周囲の人間関係が壊れてしまう場合があります。
このようなことから、行政・福祉関係者と綿密な連携のもと絡まった糸を丁寧に解きほぐすように丹念にかかわりを続けていく根気強さが求められると感じています。
福祉の分野で当たり前として行われている「アウトリーチ」や「ソーシャルワーク」の考え方を、司法も今でこそ取り入れ福祉関係者と連携を強化し役割分担のもとに問題解決を行うという「司法ソーシャルワーク」という考え方が法テラス(国が設立した法的トラブル解決の総合案内所)の弁護士などを中心に広がりつつありますが、開業当初より、当たり前のように司法ソーシャルワーク手法を実践していたのだなと自負しています。
他士業との連携により経営者の方から必要とされる事務所を目指して
実務だけ一所懸命やればよいというわけではなく、事務所全体としてより良いサービスを提供するにはどうすべきかなど部分的ではなく、全体的、俯瞰的な視点で物事を考えること大切さを学びました。 このように自身も経営者となり様々な経験を積むことで、これまで満足なアドバイスが出来なかった会社経営者からの相談により多角的な視点で応えられるようになりたいと思うようになりました。 |
そのためには、税務、労務、許認可など他分野の知識もより深く学ばなければと思いましたが、そもそも1人の士業がオールマイティな知識や経験を兼ね備えるには時間がかかってしまい、いつまでたっても理想には行き着かないという限界に気づきました。
その結果、同じような志をもつ弁護士や税理士など他士業の仲間に声がけをし、チームで解決できるようなグループ「LTRコンサルティングパートナーズ」を2001年に作りました。
当時は他士業と連携している司法書士はおらず、周囲からの理解や協力を取り付けることに大きな労力がかかりましたが、経営者だけではなく一般の方の相続など複雑な案件をスピーディに対応できたことからLTRの良さが口コミで広がり、少しずつ認知度があがっていきました。
その結果、同じような志をもつ弁護士や税理士など他士業の仲間に声がけをし、チームで解決できるようなグループ「LTRコンサルティングパートナーズ」を2001年に作りました。
当時は他士業と連携している司法書士はおらず、周囲からの理解や協力を取り付けることに大きな労力がかかりましたが、経営者だけではなく一般の方の相続など複雑な案件をスピーディに対応できたことからLTRの良さが口コミで広がり、少しずつ認知度があがっていきました。
地域活性化に貢献し地域から必要とされる事務所を目指して
加えて、開業7年目には地域の問題に対峙し解決を図れる総合窓口を目指して、名称を現在の「司法書士法人あいおい総合事務所」に変更しました。 主宰している士業グループ「LTR」の地道な活動が実を結び、地域の異業種同士との関係性も広がってきました。そのような中で、もっと社会や地域の力になりたい、活性化して元気にしたいと思い、士業として何ができるか考えるようになりました。 |
まずは法人会、商工会、工業会など地域団体の活動に積極的に参加するようにしました。そして、異業種の方々と顔の見えるネットワークを築づくことに注力し、対人スキルや組織運営スキルを学ぶことができました。
様々なバックグラウンドを持った方との信頼関係を築くことは一朝一夕にはできません。
定期的に顔を合せたり、時には夜遅くまで方針についての熱い議論をするなど10年以上の歳月を費やすことになりましたが、心が通じ合った仲間と新たなサービスを創出するという大きな産物を得ることができました。
新たなサービスは、従来の司法書士のサービスに囚われずに、ふだんお客様とのやりとりをしている中にお客様が、ふともらした言葉や福祉関係者からの要望を受けて、お客様が必要としている、また悦んでくださるものを作りたいという想いでアイディアを形にしました。
事務所が永く存続し、また、地域のみなさんから選ばれるため、これまで事務所を地域のみなさまで支えられていることへの恩返しのため、この先も地域社会が元気でなければならないという思いから、ますます地域活性化活動に邁進しています。
活動の一例を紹介しますと、戸塚法人会での「きぎょう講習」や区役所やケアプラザなとでのセミナーでの講師を積極的にお引き受けしたり、それらで培ったネットワークで新たに戸塚泉栄工業会の「未来づくりプロジェクト実行委員会」や地域の若手経営者との「こらぼ会」などを立ち上げています。
様々なバックグラウンドを持った方との信頼関係を築くことは一朝一夕にはできません。
定期的に顔を合せたり、時には夜遅くまで方針についての熱い議論をするなど10年以上の歳月を費やすことになりましたが、心が通じ合った仲間と新たなサービスを創出するという大きな産物を得ることができました。
新たなサービスは、従来の司法書士のサービスに囚われずに、ふだんお客様とのやりとりをしている中にお客様が、ふともらした言葉や福祉関係者からの要望を受けて、お客様が必要としている、また悦んでくださるものを作りたいという想いでアイディアを形にしました。
事務所が永く存続し、また、地域のみなさんから選ばれるため、これまで事務所を地域のみなさまで支えられていることへの恩返しのため、この先も地域社会が元気でなければならないという思いから、ますます地域活性化活動に邁進しています。
活動の一例を紹介しますと、戸塚法人会での「きぎょう講習」や区役所やケアプラザなとでのセミナーでの講師を積極的にお引き受けしたり、それらで培ったネットワークで新たに戸塚泉栄工業会の「未来づくりプロジェクト実行委員会」や地域の若手経営者との「こらぼ会」などを立ち上げています。
未来に駆ける、事務所のあるべき姿
少子高齢化など積み重なった課題や問題が噴出し、AI、IOT、グローバル化など社会はますます急激に変化していくでしょう。 そのような中で原点に立ち返り、これからの社会における士業に対する期待に応えるために、これまでの知識や経験、人脈を活用し、地域社会で何ができるか、またどのような貢献ができるかを改めて考えていきたいです。 |
また、これからの当事務支所の役割として、以下の3本柱を中心に活動していきたいと思っています。
(1)ためになる情報の収集・編集・発信を行うキュレーター
(2)人と人、人と企業、地域と企業をつなぐ橋渡しや調整役
(3)士業としての知識や経験を生かし、地域における課題、問題解決のためのフロントランナー
これまでのLTRや地域活動を通じて、他士業や異業種と協働で行うことのパワーと可能性を身をもって体験してきました。
一事務所の小さな取り組みの輪をますます広げるため、さらなるネットワーク構築を目指し、今後も積極的に地域貢献活動に取り組んでいきたいと思います。
(1)ためになる情報の収集・編集・発信を行うキュレーター
(2)人と人、人と企業、地域と企業をつなぐ橋渡しや調整役
(3)士業としての知識や経験を生かし、地域における課題、問題解決のためのフロントランナー
これまでのLTRや地域活動を通じて、他士業や異業種と協働で行うことのパワーと可能性を身をもって体験してきました。
一事務所の小さな取り組みの輪をますます広げるため、さらなるネットワーク構築を目指し、今後も積極的に地域貢献活動に取り組んでいきたいと思います。
沿革
2001年7月 | 地域に密着し、身近なくらしの法律相談所となることを志し、司法書士清水敏博他一名にてあいおい法務事務所開業 |
2001年11月 | 1つの士業が悩みを解決できる範囲に限界を感じ、LTRコンサルティングパートナーズが司法書士清水敏博を中心に発足 ※LTRとは 神奈川、東京を中心に独立して活動する11の士業(弁護士・公認会計士・税理士・司法書士・不動産鑑定士・一級建築士・土地家屋調査士・行政書士・弁理士・社会保険労務士・中小企業診断士・ファイナンシャルプランナーなど)により構成された専門家グループ |
2003年9月 | 永続的な事業運営を行い、お客様にずっと寄り添い続けられるよう法人成りし、司法書士法人あいおい法務事務所を設立 |
2008年1月 | 法律だけではなく地域の問題に対峙し解決を図れる総合窓口を目指して、名称を司法書士法人あいおい総合事務所に変更 |
2014年1月 | 中小企業のサポート強化、団体としての更なる質の向上を目指してLTRコンサルティングパートナーズが「中小企業経営革新等支援機関」(経済産業大臣)に認定 ※「経営革新等支援機関」とは 中小企業が安心して経営相談等が受けられるために、専門知識や、実務経験が一定レベル以上の者に対し、国が公的な支援機関として認定するもの。 |
2016年11月 | 「こらぼ会〜ビジネス実践コミュニティ:仕事を愉しみ、地域の元気につなげよう!〜」の活動を開始する。 ※売上拡大、販路拡大など自社の収益アップを図り、ひいてはビジネスを通じた地域活性化を目指すことを目的とした異業種同士の会。 単に売り買い、勝った負けた、取った取られたなどのドライな関係でなく、相手や地域などを想いやりながら、悦びや感謝といったホッとできる心温かなものを仕事の原動力としてビジネス活動を考え、実践することをモットーにしている。 プロジェクトチームによる新サービスの創出ほか、業種を超えて経営上の悩みを解決するための議論を重ねている。 |
2017年9月 | 「横浜える会〜出会い・学び・愉しみ、自分らしく未来を拓こう!〜」の活動を開始 ※セミナーなどの学び、異業種交流、リフレッシュの3つの事業から構成され、気の合う仲間とともにたのしく、ワクワクする未来を自らの手で創っていくことを目的としている会。 参加者の皆様の声を反映させた有意義な会になるようにLTRと参加者が一体となって企画立案から運営まで行っている。 |
2019年4月 | 当所ニュースレターを創刊(年2回、4月・10月) 身近な法律の話をわかりやすくお伝えするだけでなく、司法書士の横顔、当所の地域貢献活動の取り組みを身近に感じていただけるような盛りだくさんの内容となっている。 |
2020年2月 | 「横浜える会 Bizクラブ」の活動を開始 ※バックグラウンドが異なる様々な人たちと美味しい食事を囲みながらざっくばらんにビジネスのあれこれを語り合う場。 える会はビジネス交流、学び、リフレッシュの3つを柱に活動をしているが、多くの参加者の皆さんから“自社や自分の業種を離れていろいろな人と気軽に仕事のことを話してみたい““異なる立場の人と交流をして幅広い情報がほしい、知見を広げたい”などのご意見やご要望を頂戴し、新たに「横浜える会 Bizクラブ」を設立することになった。 |
2020年7月 | 「一般社団法人オーケストライフ」を設立 法律以外の住まい・くらしのお悩みをワンストップで解決するために、防犯、リフォーム、不動産、清掃、害虫駆除など地域の業者たちと、「住まい・くらしのサポートセンター」を2018年から運営してきたが一般社団法人へ移行した。 代表司法書士である清水は、当法人の代表理事を務めている。 |
2021年7月 | 創業20周年を迎える |
2022年2月 | 「お寺de こらぼ Lカフェ」の活動を開始。 ※横浜市内のお寺を会場に異業種間のビジネス交流の場。 僧侶や会社経営者、士業が企画メンバーとして参画しており、仕事を離れた非日常的な場で英気を養うことが出来るよう趣向を凝らした内容としている。 |