2020年05月25日
こころに晴れ間を くらしに活力を 老後のくらし編 vol.2「インターネットを活用される際の留意点」
みなさま こんにちは! 司法書士の清水です。
当事務所は、2000年の成年後見制度開始(認知症等により判断能力が低下した方を支援するための国の制度)から延べ300人以上の方々の人生の晩年における様々なくらしのご相談をお受けしたり、成年後見人として直接くらしをサポートしてまいりました。
このブログは、これまでの20年間の実際の経験にもとづき、みなさまのより良い老後のくらしにお役立ていただくためのブログです。
最近は、インターネットで手軽に情報を入手することができるようになり、ご自身でいろいろとインターネットで調べたうえで、ご来所される方が増えております。
当事務所にご相談に来られた際には、まずはじっくりとお話しを聞き、内容の把握や事案整理をしたうえで、最善の解決策をご提案していきます。
ご相談者の中には、ご自身でインターネットで調べ、ご自身で考えられた何かしらの解決策をお持ちになる方もおられます。しかしながら、司法書士としての立場からすると、それらの解決策を講じることで逆に今より状況が悪化してしまったり、思わぬ税金がかかってしまったり、また将来トラブルに巻き込まれる可能性が高くなってしまうものも少なくありません。
そういったご相談者には丁寧に説明しご理解いただくのですが、もし、当事務所にご相談に来られずご自身で考えた解決策を実行されていたら、予期せぬ望まない結果になってしまったかもしれません。
インターネットはとても身近で便利ですが、一方でこのような危険性があることにはご注意いただく必要があろうかと思います。どのようなケースがあるかといいますと、間違っている情報であることに全く気づかずその情報をもとに解決策を導き出してしまうパターン(信頼できる情報源や発信者の意図などを考慮する必要があります)、また、そもそも調べるべきところが間違っているパターン(問題の本質を見誤っていると、調べるところも変わってしまいます)、前提とする法律等の知識が足りずに誤った理解をしてしまうパターン、紹介されている事例やその解決策がご自身の事案とは異なっているパターン(事案が違えば解決策も異なります)、どうしても不安や悩みを早く解消したいと思うが故に自分にとって都合の良い情報を優先的にキャッチしてしまているパターンなどが散見されます。
当事務所にご相談された方には、司法書士としての専門的知識や経験にもとづき問題や課題を整理し、また、ご相談者のご意見やご要望を踏まえたうえで、最善策のご提案ができます。
もし、ご自身でインターネットで調べても、何かすこしでも気になる点がある場合には気軽にご相談ください。